駄文+WEB漫画 紅而遊戯

漫文 2673年5~6月

右のイラストは
実在の人物とは
関係ありません。

目次は
右欄にあります。

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危険なツルハシ

【皇紀2673/06/24】

前回は
日本刀の試し切りで
誤って自分の膝などを斬ってしまう事故について触れました。

しかし私も
日本刀ではないものの
似たような経験をしてしまいました。

それは2か月前
ツルハシで力仕事をしていた時のことです。

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実家の畑で土の山を削り取っていました。

削って砕いた土を一輪車に乗せて運ぶ作業ですが
早く片づけたい一心から
ただただ機械的にツルハシを振り下ろしていました。
すると・・・・・

土が固かったせいか
ツルハシの軌道が思わぬ方向にそれてしまいました。

そして
細いほうの先端が右足の親指をかすめて地面に突き刺さりました。

かなり力を込めて打ち下ろしたので、
あと1センチずれていたら
親指を粉砕骨折していたかもしれません。

農作業にしろ
力仕事にしろ
何も考えずに
体だけ動かしていればいいわけではないのですね。
ツルハシの件に限らず
「ヒヤッ」としたことは
これまでに何度もありました。
でも
喉元すぎれば何とやらで、
ついついなおざりになってしまいます。
要注意です。

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「ツルハシ 危険」で検索したら
「鶴橋 危険」に変換されてしまいました。
なぜでしょう?

おしまい

日本刀神話

【皇紀2673/06/18】


アニメや漫画のみならず
実写映画の中でも
日本刀は「とにかく斬れる」ことが絶対の前提となっています。
群がる敵をバッタバッタと薙ぎ倒すばかりか
時には小銃や石灯籠までも両断したりします。

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本当にどれほど斬れるのかは
日本刀を扱ったことがないので分かりません。

しかし
私は
WEB上で武術を絡めた漫画を描いていることもあり
武術関連の書物に目を通します。
すると
示現流の開祖・東郷重位は
厚さ八寸の碁盤を一刀両断しただとか、
某流の誰それは
居合いの抜き打ちで
一抱えある柿の木を斬ったとか、
同じく誰それは
シナ大陸で馬賊を、
背中の小銃ごと真っ二つにしただとか、
それはそれは、常識で測れない話がいくつも見つかります。
たぶん
本当の達人の域に登り詰めた武術家なら
それができたのでしょう。
つまり
達人の技が
常人には不可能なことを可能ならしめたのでしょう。

このような達人の逸話が
凡俗の解釈に任されると
「技」の部分が抜け落ち
「日本刀の斬れ味の凄さ」に対する幻想だけが肥大して
映画や漫画に見られるような
「何でも斬れる日本刀」の神話が出来上がったのかもしれません。

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天才よりも凡人のほうが圧倒的に多いのが世の常です。
達人伝説は面白いのですが
実際には
据え物斬りが成功せず
代わりに自分の膝を斬った、などという話を多く聞きます。

誤って自分の手をザックリやってしまい
血が噴水のように溢れて
道場の床を鮮血で浸したという話を聞くと
それだけで貧血を起こしそうになります。

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いくら何でも
自分の足を斬ってしまうなんて間抜けだよな、と思っていたら
我が身に災いが・・・・・。
【続く】

おしまい

リリウム

【皇紀2673/06/12】

6月9日の雑文に引き続き『エルフェンリート』を取り上げます。
この作品が名作と呼ばれるようになった理由の一つに
取り合わせの妙があると思います。

まずは
音楽と物語の取り合わせです。

主題歌であり、時に劇中に挿入される『リリウム(LILIUM)』。

この曲をクラシックだと思っている人は多いです。

どこかヨーロッパの教会と思しき所で
聖歌隊が合唱している動画がYOUTUBEにアップされています。
果たして
あの殺戮アニメの主題歌であることを知っているのだろうか、と心配になります。

この『リリウム』、
私もてっきり
ヨーロッパのどこかから引っ張ってきたのかと思っていましたが
実は日本人がつくったものです。

楽曲『リリウム』に感動してアニメを観たら
ショックを受けたという人もいるそうです。

清らかで、甘美で、涙さそうような切ない調べと
無遠慮に首をもぎ、腕をちぎり、胴体を輪切りにする映像と。
この落差のはなはだしさが
『エルフェンリート』の魅力なのです。

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次は
「萌え」と殺戮です。
この作品は「萌え」漫画の外形を備えています。
この「萌え」の形式の上で物語が進行するからこそ
読者の警戒心が解除されて作品の中に入っていくことができます。
「萌え」がなければ
ひたすら凄惨な殺戮劇でしかありませんから
読者層は狭まったことでしょう。

はたして
「萌え」の形式に物語を乗せる発想は
編集者のものでしょうか
漫画家のものでしょうか。

おしまい

ねじまきカギュー10巻

【皇紀2673/06/06】

『ねじまきカギュー』の最新10巻。
先月の19日に本屋に買いに行きました。

↑表紙はカギューです。

正直な話、内容はあまり期待していませんでした。
衿沙様との戦いでは
主人公のカギューが勝つことが分かっていましたから。
それに
衿沙様の悲しく異常な家庭の逸話も
どこぞの頓馬がブログに内容をUPしたせいで
あらかじめ知っていましたから。

それが・・・・・

未読の方のために
詳しくは書きませんが
突き抜けた内容でした。
作者の中山敦支さんに
才能を讃える拍手を惜しみなく贈ります。

という訳で
11巻も買わざるを得なくなりました。

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衿沙様の敗北は
覚悟していたとは言え、ショックでした。

ちなみに
↓幼稚園時代の衿沙様です。

↓高校生になったら、こうなりました。

似てませんね。
全国の衿沙ファンの皆様
どうかお許しください。

おしまい

春アニメも中盤に

【皇紀2673/05/25】

【今回は久々の「タルノ×ベニちゃん」シリーズです】

「春のアニメ新番組が始まってから早2か月。
ここらで番組の出来について語ってみたいと思う」

「オマエは、いい年して、いまだにアニメなんか観てんのか」

「ずいぶんアニメを見下しているようだけど
これほど贅沢な娯楽はないよ。
1回実質20分の作品に
最高の映像的実験、
起承転結、ヤマとヒキ、愛と戦い、笑いとペーソスが盛り込んである上に
それが人間の手によって描かれているんだ。
・・・・・まあ、いいや。
この話は置いておこう」

「まず大前提となる真実について触れておこう。
たいていのTVアニメは
初めは面白いが
回を重ねるごとに
作画も脚本も劣化していく宿命にあるんだ。
すなわち
『初回最高終盤最悪の法則』から逃れられないんだ。
冬アニメに関して言えば
最後まで鑑賞に耐えることができた作品は
『THE UNLIMITED 兵部京介』ぐらいだ。
秋アニメにまで範囲を広げれば
『絶園のテンペスト』も同様に評価していいだろう。
もちろん両方とも
ボクの個人的感想としては
最終回はガッカリな出来だったけど
それでも他の凡百のアニメよりは優れた内容だった」

「つまり
ほとんどのTVアニメは
初回が最高の質を保っていて
回を重ねるにつれ質が落ちていくものなんだ。

だから初回は非常に大事なんだ。
なかでも冒頭の3分は
全神経を集中して観なければならないんだ。
そういった観点から
春の新アニメを断じてみると・・・・・
『DD北斗の拳』
『フォトカノ』
『ゆゆ式』
『波打際のむろみさん』
これは最初の3分で見限った作品。

『絶対防衛レヴィアタン』
『宇宙戦艦ヤマト2199』
『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』
『変態王子と笑わない猫。』
これは初回で見限った作品。

『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』
『カーニヴァル』
『進撃の巨人』
これは2回目で脱落した作品。

『デート・ア・ライブ』
『断裁分離のクライムエッジ』
『RDG レッドデータガール』
『翠星のガルガンティア』
『アラタカンガタリ~革神語~』
これは現時点で見限りつつある作品。

『はたらく魔王さま!』
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
『革命機ヴァルヴレイヴ』
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(第2期)』
『とある科学の超電磁砲S』
これは
現時点で追いかけている作品。
『俺の妹~』と『とある科学~』はどちらも続編だから
惰性で観ているというのが正直なところだね。
特に『とある科学~』は
『とある魔術の禁書目録』が素晴らしい出来栄えだったからね。

ちなみに
『百花繚乱 サムライブライド』
『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%』
『ハヤテのごとく! Cuties』
この3点も続編だけど
パート1の段階で見限ったから論外。

『悪の華』については
娯楽としては観るにたえないけど
特殊な作品として分析の対象にできるから
ここでは言及しないことにするよ」

「・・・・・話について行けない」

おしまい

ねじまきカギューは麻薬

【皇紀2673/05/19】

本当は今月の1日に載せようと思っていた記事ですが
『七獅武遊録』を集中連載してしまったせいで
延び延びになってしまいました。


『ねじまきカギュー』の第9巻。
先月19日の発売当日に買ってしまいました。

↑表紙は衿沙様です。

実は
この漫画を買うのは
8巻で終わりにするつもりでした。
この年になると学園ものにはついて行けませんし
女の子が殴り合う内容にも抵抗があります。

それに
前巻が出てから
9巻が本屋に並ぶまで結構
間があきましたから
「もう買わなくていいや」という気持ちなっていました。

それが
摩訶不思議な人間の心理で
『ねじまきカギュー』が発売される19日が近くなると
ネットで情報を集めてしまうし
本屋に足が向いてしまうのです。
ここまで来たら麻薬に近いですね。


・・・・・という訳で買ってしまいました。

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9巻ではマブルゥさんの活躍がないので
ガッカリでした。
(「マブルゥって何?」という人は
ただちに本屋に走って
『ねじまきカギュー』を購入して下さい)

その代わり
衿沙様が盛大に見せ場を作ってくれたので
満足できました。


主人公のカギューは
はっきり言ってどうでもいい存在です。
でも、やっぱり
主人公だから衿沙様を打ち負かしてしまうのでしょう。
私としては
衿沙様の勝利を祈っているのですが。
(掲載誌のほうでは既に決着はついているものと思われます)

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下手なりにマブルゥさんと衿沙様を描いてみましたが
難しいです。
頭が大きくて、髪の量が多くて、目の位置が下で・・・・・という
私が苦手とする顔なのです。

それにしても
アシスタントを使っているとは言え
細かいところまで描き込んだ、水準の高い絵を
週刊連載している中山敦支さんの労力は驚嘆に値します。

私なんか
衿沙様ひとりを描いただけで
(しかも手抜き。髪を描くのがメチャクチャ面倒臭かったです)
疲れきってしまいました。

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9巻は絶妙なヒキで終わっていました。
秘められた衿沙様の過去が次号で明らかになる、
・・・・・という引っ張り方です。

10巻は今日発売とのことですが
買ってしまうのでしょうね。
というより
買わざるを得ないです。

こういった
読者をその気にさせる作りは
雑誌漫画は巧妙です。

おしまい

目次

・危険なツルハシ(06/24)
・日本刀神話(06/18)
・リリウム(06/12)
・ねじまきカギュー10巻(06/06)
・春アニメも中盤に(05/25)
・ねじまきカギューは麻薬(05/19)

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