駄文+WEB漫画 紅而遊戯

漫文 2672年11~12月

右のイラストは
実在の人物とは
関係ありません。

目次は
右欄にあります。

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朝生の憲法論争

【皇紀2672/12/31】

今さらながらの話題ですが
7月28日放送の「朝まで生テレビ」で
改憲について論争していました。
憲法無効論を主張している西田昌司・参院議員が出演していたので
見てみましたが・・・・・。

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東浩紀さんの新憲法草案が討論のたたき台でしたが
私には何だかよく分からない内容でした。
インテリが頭の中で拵えた形而上的構造物を見せられた
というのが正直な感想です。


横山やすしに似てなくもない西田議員が
現行憲法の無効を主張していました。
しかし案の定
孤立無援の状況に置かれていました。
しかし
あの環境で
あの論客に囲まれ
あれだけ主張できた西田議員に拍手。


辻元清美・衆院議員です。
彼女の憲法論の内容は、というと
残念ながらほとんど印象に残りませんでした。


この人、憲法学者らしいです。
だからか
西田議員の発言に
横から邪魔するだけでした。
現行憲法が無効だとすると
彼ら憲法学者が学んできたすべてが「無」に帰すわけですから
西田議員に真正面から向き合えないのも
仕方がないのかもしれません。


司会(?)の田原総一朗です。
西田議員の発言を遮り
言葉尻をつかまえ
話の腰を折ることに全精力を傾けた、という感じでした。
ここまで露骨に西田議員の主張を封じるのなら
番組に呼ばなければいいのに、と思いました。

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憲法無効論は理論的には成立しますが
現行憲法ができて70年近い歳月が経った今
それを主張されても国民には受け入れられないと思います。
逆に言えば
国民の広い支持さえ得られれば
通常の改正手続きを経ないで
現行憲法を葬り去ることができます。
いずれにしても
今の段階では憲法無効論は無力です。

現行憲法の規定に則っての憲法改正については
私は期待していません。
なぜなら
「天地が引っ繰り返ろうが憲法の条文は一字たりとも変えさせない」という
宗教的信念を持った集団が日本に存在するからです。
しかも
そういう人々が集中しているのが
社会に強い影響力を持つマスコミなのです。

という訳で
憲法の条文を変えることは現在の情勢では絶望的です。

おしまい

御嶽七獅って何者?

【皇紀2672/12/25】


漫画『七獅武遊録』も
いよいよ新年から第7話に入るわけですが
ここらで少しばかり
作品の説明を。
主人公は少年剣士、御嶽七獅です。

剣士でありながら刀を帯びていないのは
「武侠漫画であっても
 子どもが刀で滅多やたらに人を斬るのは良くない」という
倫理的配慮からです。
決して
「毎回、刀を描くのが面倒くさい」といった
戯けた理由からではありません。

↑これは
第2話「骨絡峠に降る血の雨は」に出てきた物の怪ですね。
御嶽七獅は
悪人には滅法強いが
妖怪変化にはからっきし、という設定になっています。

このほかの
出身地や年齢などの情報は
これから次第に明らかになる・・・・かも。

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「こんなものを描いているヒマがあったら
 とっとと第7話を完成しろ」とお叱りを受けそうですが
たまにはこのような小ネタもいいのでは、と思って載せてみました。

ちなみに
上の4点の絵は
筆ペンでペン入れしました。

おしまい

汎用リモコンに激怒

【皇紀2672/12/19】


12月10日の雑文「買い物で散財」で少し触れましたが
エアコンの汎用リモコンを購入しました。
ところが
これが欠陥商品で
電池を入れて1時間ほどで液晶の表示が消えて
使えなくなりました。
このような家電品の「ハズレ」は
初めての体験です。

そこで
やむを得ず
買った店に足を運びました。
「使ってすぐに壊れた」なんて言ったら
不審に思った店員にアレコレ尋ねられるのではないかと思い
緊張していました。
ところが・・・・・。

店員はアッサリと
「交換しますか? 返品しますか?」と応じてくれました。
私としては
底意地の悪い店員に当たって
話がこじれることも想定して
対話のパターンを3通りほど考えておいたのですが。


あまりにも簡単に、というより
待ってましたとばかりに手際よく返品の話を切り出されたので
かえって変に思って尋ねました。
「電池を入れて1時間で壊れたんですけど。
 この商品って
 こんなに簡単に壊れるものなんですか?」
店員は
苦笑いのような
愛想笑いのような
曖昧な笑顔で答えました。
「汎用エアコンは
 どうしても(ムニャムニャ)で・・・・・
 購入されても
 すぐに返しに来られるお客さんも多いですよ。
 交換されても保証期間内なら
 また不具合が起きた場合
 返金か再度の交換をさせていただきます」

私は
まさか同じ商品が二度続けて「ハズレ」なんてないだろう、と思い
「交換」のほうを選択しました。
店員の微妙な物言いが気にはなりましたが・・・・・。

ところが
果たして
交換したリモコンも欠陥商品でした。
電池を入れたら一瞬だけ液晶が表示されましたが
それっきりで逝ってしまいました。

それで、また
件の電器量販店に。
今度は
迷うことなく返金してもらいました。

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それにしても
あの店員は
私が持参した汎用リモコンが使い物にならないことを
うすうす感じているようでした。
にもかかわらず
このような欠陥商品を棚に並べておくのは
商売道徳の観点から見て
いかがなものかと思うのですが。

おしまい

日本国憲法は無効?

【皇紀2672/12/13】

当サイトの別館として『紅而blog』を開設してから
時事や政治を扱った記事は
基本的にそちらへ掲載するようになりました。

しかし
ブログ開設以前に描いたものや
出来心で作ってしまったものもあります。
今回は
そういった漫文を載せてみました。
政治がらみの漫文は読者に喜ばれませんが・・・・・。

表題に「日本国憲法は無効?」とあるのは
憲法無効論のことです。

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日本国憲法(=現行憲法)が無効であり
明治憲法が正統であるという説は
珍説でも妄説でもありません。
およそ70年前に
GHQの占領下で憲法が作られる際に
当時の憲法学の権威だったM教授は
明治憲法の存続を主張し
新たに憲法を作ることに当初は反対したそうです。

ところが
反対の態度を続けていると
GHQによって公職から追放されると知って
一夜にして主張を180度転換したと言われています。
現行憲法が背負っている
悲しくも滑稽な生い立ちを知ってしまえば
憲法無効論はあながち斥けられるべきものでもありません。


タルノくんは
何気なくすごいことを言ってますね。
しかし
現在でも
憲法9条の条文に真っ向から反する自衛隊を
国民は許容しています。
いざとなったら・・・・・と
考えたくなる気持ちも理解できなくはありません。


自虐史観を当然の前提にした護憲論には
無理があると思います。
そもそも
9条以外にも89条など
条文と現実が大きく食い違っている現象がすでに存在しています。
護憲の名の下に
このような条文と現実の乖離をいつまで放置するつもりでしょうか。
また
護憲と言いながら
違憲の外国人地方参政権が
なし崩しに進められている現状を見ると
護憲論の下で憲法が空洞化する危険性も見過ごせません。


実は
私の心情は
ヒノさんに近いです。
「憲法改悪によって
 日本は戦争ができる国になって
 戦前の軍国主義が復活する~ゥ」という
限りなく妄想に近いプロパガンダは無視するとして
戦後の自虐史観の中で育った人間としては
憲法が変わることに理屈以前の不安を感じます。

と言っても
もともと欠陥のある現行憲法を永遠に守り続けるわけにはいきません。
憲法について国民の関心が高まることを期待します。

おしまい

嗚呼、衆院選

【皇紀2672/12/07】

衆院選の公示前に掲載しようと描いた漫文ですが
『七獅武遊録』にかかりきりになって
なかなか仕上げの時間が取れませんでした。
HDDの中で腐らせるのももったいないので
思い切って掲載することにしました。

選挙期間中なので
公職選挙法に抵触しそうな表現は削りました。
おかげで
面白みに欠ける内容になってしまいました。

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登場人物は左から
タルノくん、ヒノさん、ニコちゃん。


バカ鳩が「Trust me」と鳴いたせいで
日米関係にヒビが入るわ
イラ菅が朝鮮王朝儀軌を韓国に献上したせいで
舐めに舐められて
李大統領が竹島に不法上陸をしくさるわ
海保に船をぶつけた中国人を丁重に帰して差し上げたせいで
中国をますます増長させるわ
選挙前に「増税はしない」と言っていたくせに
掌を返して消費増税に邁進するわ・・・・と
タルノくんはあの政党に対する不満を次々とぶち上げた。





ニコちゃんを部屋から出て行かせると
ヒノさんはタルノくんに苦しい胸のうちを明かした。








おしまい

ねじまきカギュー

【皇紀2672/12/01】


中山敦支さんの漫画『ねじまきカギュー』。
その最新8巻が先月19日に発売されました。


実は『ねじまきカギュー』は
5巻からしか買っていませんでした。
しかし
8巻を読了して
無性にムラムラし
1~4巻を買い足してしまいました。
もちろん新刊で。

それで
1巻から通して読んで
初めて気づいたことがあります。

それは

主人公のカギューちゃんが螺旋巻発条拳(ねじまきぜんまいけん)を使うと


このように
服が破けて
肌が露わになり
読者も大喜びですが
なぜかカギューちゃんの胸が大きくなるのです。
今まで気づきませんでした。
不覚です。

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なお
『ねじまきカギュー』の8巻は
マブルゥさんが存在感を出してくれたので
私としては読みごたえがありました。

マブルゥさんを描いてみましたが(↓)
絶望的に似ていませんね。
中山敦支さん及び
全国の『ねじまきカギュー』ファンの皆様に深くお詫びします。



↑これが本物のマブルゥさんです。
5巻から引用しました。

特徴のあるキャラですが
他人の絵を真似するのは難しいです。
特に目の位置と頬のラインが難所です。

おしまい

忘れられたTPP

【皇紀2672/11/07】

この漫文は半年以上前に作りました。
TPPに絡んで
アメリカの自動車業界が
日本の軽自動車に因縁をつけていた時期です。

その後
TPPの話題がパッタリとやんだせいで
掲載しないまま今日に至りました。

寝かせておいても仕方がないので
思い切って掲載することにしました。

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日本はあのオモチャのようなちっこい「軽自動車」を廃止しなさい。
そして頑丈でゴージャスでガソリンを気前よく鯨飲するアメ車を買いなさい。


冗談じゃないよ。
軽自動車は狭苦しい日本の道路事情に合っているから売れてるんだ。

アメ車が売れないのは日本に合ってないから。
ドイツ車なんかは好調に売れてるよ。


確かに今の日本の道路事情では我がアメリカの自動車は売れないかもしれない。

ならば
その日本のせせこましい道路を広くすればいい。
日本全国の道路を
我がムスタングやキャデラックが走れるように拡張するのだ。
すべて破壊するのだ。
そこから建設が始まるのだ。
もちろん我がアメリカの建設会社によってね。
むろん公共事業の発注書はすべて英語にして
我が国の業者が自由に参入できるようにインターネット上で競争入札するのだ。
これこそ完全かつ甘美なる自由貿易社会。

日本における不公正な障壁の最大のものは言語。
日本語こそ最大の参入障壁!
何を面食らっているのかね、キミたちは?
もう日本語なんてマイナーな言語の世界で生きるのはやめたまえ。
世界語たる英語を公用語にしたまえ。
アメリカの車。
アメリカの建設会社。
アメリカの言葉。
アメリカの法律。
すなわち世界がアメリカになればいい。
(※あくまでモミアゲ男の妄想です)


ジャ、ジャイアンだ。
か、かなわない。
日本はアメリカの植民地に・・・・・。


勝手なこと言わないでよ。
日本語は日本の文化そのものよ。


シャーラップ!
ユーに文化なんて言う資格はない。

そもそも
なんだ
その
ヒラヒラした
どこから見ても
ヨーロッパテイストの格好は。

日本女性はキモノを着て
三つ指ついて
御主人様にニッコリ微笑んで
腹切り用のサムライソードを差し出すのが
古来からの伝統じゃないか!
フッ。
私としたことが、つい激してしまった。
この辺で失礼しよう。
オッと
言い忘れた。
TPPに入りたいと言い出したのは貴国の政府だからね。

悔しいけれど、それは事実。

要は、抱かれたければ、アメリカ好みの女になりなさい、ってことさ。

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最近ほとんど話題にならないTPP。
たまに新聞などが取り上げても
自由貿易をとるか
農業保護をとるか
二者択一の問題に矮小化した記事が多いです。

TPPの問題は貿易か農業かといった単純な選択ではないはずですが
マスコミは簡単に単純化します。
このあたりに
現代型組織ジャーナリズムの限界を感じます。

それと
TPPの小型版とでも言うべき米韓FTAの話題も聞きません。
これが大成功して韓国が潤っているなら
テレビも新聞も
「だから日本もTPPを!」と大々的にメディアスクラムを組むはずですが・・・・・。

おしまい

目次

・朝生の憲法論争
・御嶽七獅って何者?
・汎用リモコンに激怒
・日本国憲法は無効?
・嗚呼、衆院選
・ねじまきカギュー
・忘れられたTPP

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