駄文+WEB漫画 紅而遊戯

『七獅武遊録』第2話

戦火兵乱は遠のいたものの
天下泰平は未だ訪れぬ時代の物語である。
謎の剣士・御嶽七獅は何と戦う。

---- 備考 ------------
・連載開始2672/05/02
・連載終了2672/05/27

→巻頭→過去作品目録

骨絡峠に降る血の雨は

諸国をさすらう旅のなかば
少年剣士・御嶽七獅は
骨絡峠にさしかかった。
その折り
七獅の耳に聞こえてきたものは・・・・・・。










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骨絡峠に物の怪か。
空は一変かき曇り
七獅は一転走り去る。
残るは僧侶とモヒカン侍ふたりのみ。
さて
いかなる運命が待ち受けていることやら・・・・・・。






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現われたるは
鬼か
蛇か
借金取りか。

地獄の闇は
一変
極楽の明るさに。

鼻歌まじりに山道を下るは
虎口を逃れ得た僧侶であった。






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坊さんと七獅が脳天気に掛け合いを楽しむ一方
骨絡峠では
妖怪変化が現出。
いったい
いかなる怪異ないでたちで
モヒカン侍に迫るか。


骨絡峠の物の怪に
まるで怖じぬは
モヒカン侍。
よほどの胆の持ち主か
頭のネジが抜けてるか
モヒカン侍、大いに吼える。







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かつて笑えぬ冗談ゆえに命を落とした者は数知れず。
あやういところであったが
僧侶は脳天をかち割られることもなく
朝を迎えることができた。
そこに村人が訪れて言うには・・・・・・



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そして夜が明けて
骨絡峠にも
うららかな日差しが。






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坊主は爆走して逃げ去り
七獅ひとりが踏みとどまる。
闇におおわれた骨絡峠に漂う妖気は
尋常ならざるも
七獅は勇気凛々
雄々しく妖魔に立ち向かう。




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武芸者のみに祟りなす
骨絡峠の物の怪は
剣の腕は拙いが
背後からの騙し討ち。
あわや七獅の運命も
モヒカンを辿るかと思えしが・・・・・・。



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うつつに戻った七獅の前には
失禁寸前の坊主のみ。
妖怪退治の功労も
妖怪母娘の抱擁も
七獅の脳裏に影もなし。







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【終わり】

下のイラストは
連載で使いそびれたものです。


お断り

『七獅武遊録』は時代考証をはじめ
何から何まで全て虚構です。
だから
「子どもにあんな活躍は不可能だ」など
という野暮なツッコミはご遠慮ください。

おまけ

連載中に巻頭を飾った口絵です。